耳鳴りが気になる方へ

query_builder 2022/01/28
院長ブログ

  今回は、東洋医学的に見た、家庭で出来る耳鳴りの対処法のお話をいたします。

 耳鳴りは、本人にとってたいへん気がかりな症状ですが、何か解決方法がないものかと、医師に相談されても、原因がハッキリせず、なかなか治りが悪く、あきらめてしまっている方がおられますので、耳鳴りについて解っていることをまとめてみました。

 耳鳴りを起こす方は、下肢のむくみや冷え性の人に多くみられます。  またホテリや残尿感・頻尿や循環器系の疾患を訴える人も少なくありません。

 東洋医学では、腎膀胱系(じんぼうこうけい)の機能が低下している時に多く発生すると考えています。

 当然治療は腎膀胱系の改善治療を行ったり、循環器系の治療を行ったりします。

 耳の治療を行うときは、循環器への補の施術を必ず行います。

 家庭で出来る大切な事は、下半身を冷やさないようにすること。

 腰から下の筋肉を大腿四頭筋強化運動や朝夕に30回くらいかかと上げ運動をしたりウォーキングやランニングなどで強めること。

 腰湯や足湯を20分以上よく行うようにすること。

 絹の5本指の靴下やレッグウォーマーを履くこと。

 塩を吟味すること(とくに海水を乾燥させて作られた自然塩を使用すること・ニガリを活用すること)玄米の黒焼きスープを飲んだり、根菜類の野菜を摂るようにすることなどです。

 特に良い食べ物としては大豆・黒豆・エンドウ・ネギ・山芋・ピーナツ・海藻・納豆・豆腐・味噌・梅干・ゴボウ・レンコン・ホウレン草・キュウリ・椎茸(しいたけ)・銀杏(ぎんなん)・小豆(あずき)などが上げられます。  悪い食べ物としては、甘いもの・紅茶・ケーキ・コーヒー・フルーツ・肉・脂っこい魚・牛乳・水菓子・卵・動物性蛋白質(たんぱつしつ)・魚介類・バター・白砂糖・化学調味料・ジュース類・特に塩辛いものなどですので、注意してください。

 さて、耳鳴りの原因と音の関係が特徴的になっています。

 ご自分の耳鳴りはだいたいどこから来ているのか、自己判断ができることもありますので、参考としてお知らせします。

①成人病からくる耳鳴り音は、汽笛の音(ポーポー)

②中高年の方の耳鳴り音は、虫の鳴き声(ジージー)

③過労による耳鳴り音は、鐘の音(カーンカーン)

④脳卒中(くも膜下出血など)による耳鳴り音は、洗濯機の音(グワングワン)

⑤中耳炎による耳鳴り音は、セミの鳴き音(ミーンミーン)

⑥ストレスからくる耳鳴り音としては、金属音(キーンキーン)

⑦突発性難聴からくる耳鳴り音は、波の音(ザーザー)

⑧OA機器症候群による耳鳴り音は、風の音(ヒューヒュー)

⑨脳梗塞(のうこうそく)からくる耳鳴り音は、ジェット機の音(ゴーゴー)などと分類されています。  

 このように耳鳴りは、さまざまな原因でなってしまうことが多く、原因を調べ手当てを行うと同時に、食事を吟味したり、下肢の保温に努めたり、塩を吟味することなどで、改善することがけっこうありますので、諦めず治療と食生活、生活習慣の改善に努めてください


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